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月の都 七天裁
『強欲の天裁』
ヴォラシエル

女神ルナニウムの息子。人類が「強欲」の罪に染まった際に地上の浄化を行う存在。その役割にも関わらず、本人は強欲の意思そのもの。この世の万物を欲し、あまねく全てをその手にせんと渇望する。
第一の黙示録では実際に地上へ降臨し、人類の持つあらゆる財と尊厳、そして命を奪い尽くした。彼の本質は、奪うことそのものにある。ただ手中へ収めるだけでは決して満たされない。己以外の誰一人として所有することを許さず、奪われた者が絶望と喪失に打ちひしがれるその瞬間にこそ、彼は強欲という快楽の完成を見る。母たるルナニウムの制止がなければ、人類はその時代に滅びていたであろう。
傲岸不遜、大胆不敵、まさに圧倒的。その瞳に映る全ては奪い取るべき財であり、この世に己の手が届かぬものなど存在しないと信じて疑わない。いつの日か、あの日奪い損ねたこの星すら我がものに…。そんな野望を臆することなく口にする。しかし、その欲望が母へ向けられることは決してない。世界の全てを欲してなお、母ルナニウムだけは奪うべき対象ではなく、唯一その手を伸ばさぬ存在である。
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