top of page



月の都の主
『月の女神』
ルナニウム

遥かなる神代。彼女は太陽の神と共にこの世界へ現れ、数多の天使たちを生み出した女神である。だが、その起源は彼女自身ですら知らない。
彼女は太陽の神とは対照的な存在だった。感情とは理性を曇らせ、やがて醜い欲望を生み出す種に過ぎない。そう考えた彼女は、自らが創り出す天使たちから感情を切り離し、ただ命令に従う完全なる奉仕者として世に送り出した。それにもかかわらず、太陽の神は事あるごとに人間の可能性や営みを誇らしげに語ってきた。彼女は半ば辟易しながらも、その言葉に押されるように地上を観察するようになる。それが誤りだったのかもしれない。後に彼女は、人々の欲望を監視し、浄化する ための七人の子を創造した。しかし、その子らは生まれながらにして、それぞれが司る欲望を強く宿していた。何故そのような子が生まれたのか。どうして創りなおさなかったのか。今でも理解に苦しむし、あまり考えない方が良いのだろうと思う。
bottom of page
